花粉と肌荒れについて

立春も迎え、暖かな日々が待ち遠しいこの頃。2月から徐々に花粉が飛散するシーズンとなってまいりました。
なんと2023年のスギ・ヒノキの花粉飛散傾向は過去10年の平均値や前年度と比べても花粉飛散量が多くなると予想されており、今年は前年度の約2.6倍も花粉が飛散すると言われています。

花粉といえば目のかゆみやくしゃみ・鼻水などの症状を思い浮かべる方が多いかと思われますが、花粉はそれ以外にも肌荒れなどの症状を引き起こす原因となってしまうのです。
もともと冬場では空気自体も乾燥しており、肌の水分量が低下している状態にありバリア機能が低下しています。バリア機能が十分に働いている時は花粉などは大きな刺激にはなりませんが、バリア機能が低下した肌に花粉などが付着すると花粉が肌内部に侵入しやすくなり結果として肌荒れを引き起こしてしまうと考えられています。
もともとは何も肌トラブルがない方でも花粉による皮膚炎を引き起こしてしまいますし、慢性的な皮膚炎をお持ちの方は皮膚炎を悪化させてしまう恐れもあるのです。

花粉による皮膚炎を予防するためには原因となる花粉が直接肌に触れないように対策をしましょう。
・外出時には帽子、メガネ、マスクなどを装着すると花粉が直接肌に付着するのを少し抑えてくれます。
・ニットやコットンなどの素材は花粉が付着しやすいため避けていただくのが望ましいです。可能であれば表面がツルツルした素材の衣服を着ていただくのがオススメです。
・帰宅時は外で花粉を払い落としましょう。すぐに手洗い・洗顔を行うことで付着してしまった花粉を落とすこともできます。

また、いろいろな肌トラブルは乾燥やバリア機能が低下していることで引き起こされることもわかっています。
皮膚のバリア機能を保つには刺激を与えないことや乾燥させないことが大切になってきます。
皮膚炎の症状として肌の赤みや痒みなどが出ている方は、一度ご受診していただき内服や外用で治療をしていただきながら、一緒に普段からのスキンケアも見直してみてくださいね。

もともと皮膚炎をお持ちの方、ある時期だけ肌荒れが起きる方は一度高保湿・低刺激のスキンケアをオススメいたします。
スキンケアを詳しく書いたコラムもありますので、一度読んでいただければと思います。
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参考文献
1)日本気象協会 2023年春の花粉飛散予測(第3報)https://tenki.jp/amp/pollen/expectation/
2)肌育研究所 Yushin 花粉による肌荒れはなぜ起こるの?どんな対策をしたらいいの?https://www.yuskin.co.jp/hadaiku/detail.html?pdid=43
3)大正製薬商品情報サイト 肌荒れは肌の花粉症?手軽に出来る予防と対策!https://brand.taisho.co.jp/allerlab/kafun/022/

さの皮フ科クリニック|京都|

2023年2月21日 火曜日