脂漏性皮膚炎とは?

頭皮、おでこ、鼻の脇などあぶらの分泌物が多い場所にカビの一種であるマラセチアという常在菌が増え、その分解産物が皮膚炎をおこすといわれています。あかみ、かゆみ、ふけや粉が吹いて困ります。慢性で繰り返すことが多いです。免疫力が弱ったときやストレスなどで悪化しやすいといわれています。いわゆるふけ症といわれるものも含みます。見た目では乾癬という慢性の湿疹様の病気などと見分けがつかないこともありますがこちらの方が珍しい病気です。

京都駅・丹波橋駅・宇治駅周辺で脂漏性皮膚炎にお悩みの方は、お気軽に京都駅から徒歩1分の京都駅前さの皮フ科クリニックへご相談ください。

治療方法

あかみ、かゆみ、ふけなどの症状が強いときはステロイドで炎症を抑える治療をします。それだけでは症状を抑えているだけなので根本的には増えすぎた常在菌を抗真菌剤で減らす必要があります。原因となるマラセチアという常在菌減らすために抗真菌剤の塗り薬が必要です。水虫・たむしであれば1日1回の治療になりますが常在菌という通常共存している存在である「かび」ですので1日2回塗り薬が必要です。それだけ根気が必要です。水虫のようにすぐに効果も出にくいことがほとんどです。

毎日カビの薬を外用する方法も効果的ですが面倒で続きにくいです。簡単な方法としてはカビの薬が配合されたシャンプーや石鹸を毎日使用すると軽症の人はしばらくして治癒します。(製薬会社の製品で高価格ですが高品質です。当院にも置いています。)もちろん保険診療で抗真菌剤を処方できます。以前はそういう製品がなかったので苦肉の策として患者さんの手持ちのシャンプーに1本につき抗真菌剤1本を混ぜてシャンプーをしてもらったりしていました。本当に混ざっているのか、効果がある濃度になっているのかなど不確かなので経済的な問題があり、面倒で続けにくい患者さんにはそういった使い方を説明することもあります。中等症の人はさらに脂の分泌を防ぐビタミンB2,B16を内服すると効果がある人もでてきます。乾癬(かんせん)という違う慢性の病気とは見分けはつきません。まずはステロイド外用で炎症を早めに抑え、副作用の少ない治療へと切り替えます。最初は1週間毎再診、落ち着けば月に1回再診で良いと思います。治癒したら中断も可能ですが、いずれまた再燃することが多いです。

日常の注意点

ストレスなどで悪化しやすいのでやはり生活習慣にも注意が必要です。重症の方ほど高価ですが製薬会社が製造している低刺激の抗真菌剤入りシャンプーの併用もお勧めします。

抗真菌剤入りシャンプーのみでは効果が半減するそうです。なぜならシャンプーの中に抗真菌剤を入れてありますがシャンプーの後は流しますよね。そのあとに市販のリンスを使うと常在菌が増える「エサ」をつけているような場合もあるから効果が出にくいそうです。そういうメーカーの計算もあるので同じ製品のリンスを使用してほしいとメーカーは説明します。うまいこと考えてますね。悔しいですがせっかく高価なシャンプーを使用するのでシャンプーリンスは同じシリーズにしたほうがよさそうです。(ちなみに院長である私も使っています。高価なので悔しいのですがやめると頭がかゆくなったり、ふけがでます。中止してからいつ再発するかわからないので仕方なくもう何年も継続しています。ちなみに頭皮独特のにおいも防ぐそうです。頭皮からでる加齢臭なども10分の1程度になるそうです。)

もちろん頭皮に刺激を与えないように工夫も必要です。

京都 京都駅前 さの皮フ科クリニック 皮膚科・アレルギー科

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