化粧品かぶれについて

肌を美しく整えるために使っている化粧品ですが、突然赤くなる、ほてる、痒みが出る、ぶつぶつが出るといった肌トラブルが起こることがあります。

<かぶれの部位から考えられる製品>
顔全体 :化粧水、乳液、ファンデーション、石けん、クレンジング、日焼け止めなど
目の周り:アイシャドウ、アイライナー、金属製ビューラー、アイクリーム、目薬など
口唇  :口紅、リップクリーム、歯磨き粉、マニキュア(歯を噛む人)など
頭・首 :染毛剤、パーマ液、シャンプー、リンス、ヘアスタイリング剤、アクセサリーなど

化粧用のパフ、ブラシなどが肌荒れの原因になっていることも考えられます。これらは目に見えない汚れやほこり、雑菌が付着していて汚く、肌のトラブルを起こす可能性もあります。毎回きれいに洗浄してきちんと乾燥させてから使用するようにしましょう。ブラシもティッシュ等で粉を払い、3ヶ月を目安に専用のクリーナーで洗いましょう。

<パッチテスト>
自分が使っている化粧品でアレルギーが出て疑わしいもの、あるいはこれから初めて使おうとしている化粧品については、パッチテストをすると安心です。
パッチテストとは、その化粧品に対して自分の肌がかぶれを起こすかどうか、腕の内側などの紫外線が当たらない部位に実物を使ってみて24時間後と、48時間後にその反応を見るテストです。
軽いかぶれだと本当に化粧品等でかぶれているのかわからないため、当院では疑わしい化粧品を腕の内側など(肌荒れが起きていない部位)に1週間塗り続けてもらい、その反応を診ます。想像もつかない場合は、接触皮膚炎学会が推奨する日本人がかぶれやすい物質24種類をピックアップしたスタンダードパッチテストがございます。予約検査となりますので、お気軽にスタッフにお尋ねください。

かぶれ=肌荒れと言われる状態は、普通の湿疹やアトピー性皮膚炎なども考えられるので、自己判断は禁物です。もし思い当たることがあれば使用を一旦中止し、皮膚科に受診しましょう。

参考文献
1)日本化粧品検定1級対策テキスト  コスメの教科書第2版,主婦の友社

さの皮フ科クリニック|京都|

2023年1月27日 金曜日