アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法

桜も散りそろそろ花粉も落ち着いてくる頃ですね。

私ごとですが一度化粧品で眼瞼がかぶれてしまい、それ以降長時間のアイメイクや花粉・黄砂などちょっとしたことですぐに眼瞼が荒れるようになりアトピー性皮膚炎と診断を受けました。半年以上湿疹を繰り返しているとアトピー性皮膚炎の診断基準に引っかかるそうです。ステロイド外用薬を使用し落ち着いたかと思えば、些細なことで直ぐに赤みや痒みがでて再燃を繰り返していました。同じような悩みを持っている方も少なくないのではないでしょうか?

そんな時私を救ってくれた治療方法がプロアクティブ療法です。

何度も再燃をくり返す場合には、症状が改善した際に治療を中止し、再燃するごとに治療を再開する(リアクティブ療法)ではなく、治療期間は長くかかりますが、まずは症状が落ち着いて安定した状態を目指したステロイド外用薬による治療を行い、保湿剤によるスキンケアを行いながら、非ステロイド外用薬を用い見た目もアトピー性皮膚炎にみえないような安定した状態を維持するプロアクティブ療法を行うことが大切です。

ステロイドとはもともと体内にある副腎皮質ホルモンと同様の働きをする薬で、炎症や炎症反応を引き起こす細胞の増殖を抑えたり、炎症部の血管を一時的に収縮させ赤みを鎮めたりする効果があります。一方非ステロイド外用薬(プロトピック、コレクチム、モイゼルト)とは、ステロイド外用薬とは全く違う働き方でアトピー性皮膚炎の炎症や免疫反応を抑えてくれます。

ステロイド外用薬も非ステロイド外用薬も症状や年齢により正しく使い分ける必要があります。外用薬を正しく使用するために、気になることやお困りのことがあればいつでも当院へ相談にいらしてください。

参考資料:

治療方法について|薬での治療|アトピーのみかた|製薬会社のマルホ (maruho.co.jp)

コレクチムをお使いになる方へ|鳥居薬品株式会社 (corectim-patient.jp)

モイゼルト|大塚製薬 (otsuka.co.jp)

さの皮フ科クリニック|京都|

2023年4月28日 金曜日