紫外線対策と日焼けをした時の応急ケア

紫外線の影響を端的に表すとすると、「百害あって一利あり」だそうです。

 

紫外線は骨を代謝する際に重要な役割を果たすビタミンDを合成するために必要ですが、浴びすぎた場合には日焼け、しわ、シミ等の原因となるほか、長年浴び続けていると良性・悪性の腫瘍や白内障等を引き起こすことがあります。
よく患者様から「紫外線対策はどれくらい必要ですか?」とご質問がありますが、紫外線対策は生涯にわたり健やかな肌を保つためのものであり、不必要に過剰な紫外線に暴露されないようにすることは大切な生活習慣です。

 

環境省発刊の紫外線環境保健マニュアル2020には以下の6つがあげられています。
すべてを実践するのは難しいかもしれませんが、ご自身の生活に合わせて取り入れやすいものからぜひお試しください。
 
①紫外線の強い時間帯(10~14時)を避ける

②日陰は紫外線量が50%になるので利用する

③日傘を使う、帽子をかぶる
 キャップ型帽子はつばが7㎝あれば60%、ハット型であれば65%の紫外線をカットします
 一級遮光のものは太陽光を99.99%遮光します

④衣服で覆う
 生地の色は白か淡色で、織目と編目がしっかりした綿かポリエステル・綿の混紡素材のものを選びましょう

⑤サングラスをかける
 紫外線防止効果のあるサングラスや眼鏡を適切に使用すると、眼の紫外線曝露を最大で90%カットすることができます
⑥日焼け止めを上手に使う
 衣類などで覆うことのできないところには、大人は勿論のこと、子供も日焼け止めを使うのが効果的です

 

<もしも日焼けをしてしまったら>
日焼けは過剰に浴びた紫外線によるヤケドです。まずは水を含ませた清潔なタオルなどで患部を冷やしましょう。保冷剤や氷を使用する場合は、タオルなどで包み、患部に直接当てないようにしてください。痛みや炎症の程度によってはステロイド外用薬を使用する場合もあります。水ぶくれや強い痛みがある、翌日になっても症状が改善しない場合は、皮膚科医療機関の受診をお勧めします。

 

当院では敏感なお肌の方にもお使いいただける低刺激性やアレルギーテスト済みの日焼け止め、紫外線対策サプリメントも取り扱っております。日焼け止めのサンプルもご用意しておりますので、スタッフまでお気軽にご相談ください。

 

引用・参考文献
1)紫外線環境保健マニュアル2020年3月 環境省
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
2)Visual D.2021年9月号 Vol.20 No.9.2021年.学研メディカル秀潤社

さの皮フ科クリニック|京都|

2022年5月19日 木曜日