皮膚疾患治療のUP TO DATE 2018

さて、今回は皮膚疾患のUP TO DATE 2018に参加してきました。

アトピー性皮膚炎と乾癬についてのお話でした。

アトピー性皮膚炎の人に多いといわれるフィラグリン遺伝子(皮膚のバリア機能異)異常がある人は手のひらのしわが深いそうです。それを知らなかったので「いつもアトピー患者さんの手のひらはしわだらけだな、乾燥と慢性の湿疹の繰り返しでなったんだろうな」と常々思っていました。アトピー患者さん全員がそうではないのですが重症で経過が長い人が多い印象です。フィラグリン遺伝子異常は正常の人でも3,4%はあるそうですが。

乾癬治療は生物学的製剤(注射剤による高額治療)のお蔭で患者満足度が高くなりました。見た目でわからないくらいよくなる人が約6割もでてくる注射剤も出現してきました。アトピー性皮膚炎も注射剤で治療する時代になってきました。今後さらに種類も増えて効果も高くなってくるのでしょう。(治療費が安くなる日はいつになるのでしょうか?)

地味な進歩ですがドボペットゲル®というビタミンDとステロイドの混合頭皮用外用薬も発売となりました。今まで2種類塗っていただいていたのが1種類でしかも塗りやすいゲル状となっています。高額医療はどこでもだれでもできるものではありません。やはり日々地道に地味な治療をするのが現実的となります。当クリニックは紫外線(光線)療法も備えていますので外用とダブル効果で少しでも患者さんの満足度をあげるようにしています。

さの皮フ科クリニック|京都|

2018年7月1日 日曜日