年に1回の第68回中部支部学術大会に出席してきました。
今回印象に残ったのは軽症のアトピー患者さんへの抗アレルギー内服薬の長期継続投与(3ヶ月間)はかゆみに対して有意な抑制効果を持つことが証明されたというデータ内容でした。長年アトピー患者さんをみていると軽症の患者さんがまじめに長期に抗アレルギー剤を内服していると妙に調子がいい期間が続き、事情があってしばらく中断したりすると悪化してくるという経験をよくしていましたので「軽症の人ほど効果があるので抗アレルギー剤は継続したほうが良いと思います」と外来でよく説明していました。この程データで証明されたので「やっぱり外来で効果があるなあ」と感じていることはデータでも証明されるんだなあと妙に感心いたしました。詳しくは言えませんが以前どの皮膚科医に聞いても効果ないと皆が言っていた治療法は後でデータ自体の改ざんが指摘されたものだったなんてこともありました。ちなみに今回の発表者の偉い先生は「データはないのですが子供には抗アレルギー剤内服がよく効くと思っています。」とおっしゃっていましたが同意見です。恐らくデータをとれば、いずれ証明されるのではと思いました。