帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが原因です。
子供の頃にほぼすべての人がかかったことがあります。
水ぼうそうになったらウイルスは消えてなくなるのではなく背骨などの神経の集まりにひっそりと共存しているのです。それがなんらかの拍子(免疫が弱った時)に増えて発症します。
神経に沿って増えていくので帯状に水疱ができるので帯状疱疹といわれます。
一生の間に通常30%の人がかかります。

京都駅・丹波橋駅・宇治駅周辺で帯状疱疹にお悩みの方は、お気軽に京都駅から徒歩1分の京都駅前さの皮フ科クリニックへご相談ください。

治療

抗ウイルス薬を7日間服用しますが発症5日以内に内服しないと効果が少ないといわれています。

腎機能に影響を与える薬なのでこまめに採血をした方がよいです。

院長アドバイス

本人の免疫力次第なので虫に刺された程度から激痛の上にぐったりして食事も取れない人まで様々です。弱った免疫状態ですので休養が必要です。水疱も7日程度でかさぶたになってくるので7日程度はゆっくり休養するように勧めています。痛みを抑える治療をしっかりした方が帯状疱疹後神経痛になりにくくなるといわれています。痛みがひどい間は2,3日に1回再診をした方がよいです。内服薬で押さえていきますが温めると楽になることが多いです。ホットタオルで温めたり、お風呂もゆっくり入るといいでしょう。水疱の痕は数か月はしっかり残りますが年々目立たなくなりますので日にち薬です。保護するような保湿剤を外用したほうがきれいに治りやすいです。

帯状疱疹予防ワクチン(自費)について

帯状疱疹(たいじょうほうしん)予防ワクチンについて
(10000円 税抜 診察代込)予約制

自費診療になりますが2016年から原則50歳以上の方に帯状疱疹予防ワクチン(乾燥弱毒性水痘生ワクチン)を正式に接種できるようになりました。注射薬はいわゆる水ぼうそうの予防接種と同じです。以前から効果はわかっていたので非公式にて接種できる病院はありました。

治療

1回0.5mlを皮下(二の腕など)に注射します。

ご希望の場合は来院していただき、受付にて事前確認の上お申込みください。
申込み日から7日以降の診療時間に時間指定の予約をお取りいたします。

持病がある、体調が悪い、また最近他のワクチンを接種した方は延期または中止が必要ですので申込み時にお尋ねいたします。

院長アドバイス

帯状疱疹の患者さんをたくさん診てきました。勤務医の時には多いときで1日4,5名の新規患者さんを診察していました。水ぼうそうが体の一部に起こるウイルス感染症ですので、風邪のような症状があります。それは風邪と同じで基本は7日程度で治癒します。帯状疱疹のつらいところは痛みです。1ヶ月で6割以上の方は痛み止めが要らなくなる程度に回復します。しかし、その後も痛み止めが必要なほどではないですが違和感が数年続くような人もいます。50歳以上の患者さんでは19.7%が帯状疱疹後神経痛になるといわれています。神経痛の痛みの程度は人それぞれで、7日間ほどで痛みまですっかり治癒してしまう方から神経痛のためにうつ病になる方、麻薬の痛み止めも効かない方もいます。帯状疱疹の痛みは手術後の傷の痛みや陣痛より痛いといわれています。
80歳までに3人に1人は帯状疱疹になるといわれております。患者さんの7割は50歳以上です。予防注射をして帯状疱疹を防げばこのようなつらい思いをしなくてすむかもしれません。(帯状疱疹後神経痛で苦しんでいる方はきっと受けておけばよかったと思っているでしょう。)
さて、効果のお話です。ワクチンを1回接種すれば5年程効果が持続するといわれています。発病は5年間で51.3%減少、たとえ帯状疱疹になっても重症度は61.1%減少、帯状疱疹後神経痛の発症率も66.5%減少するといわれています。もちろんワクチンですので副作用が出る方もおられます。一番多いのは注射部位の腫れや痛みです。一番怖いのはアレルギーによるショックというところですがこれはすべての薬剤におこる副作用です。

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