円形脱毛は自己免疫疾患の一つです。毛根を免疫細胞が攻撃することで脱毛が起こるといわれています。
なぜ円形になるのかはわかっていません。甲状腺の病気を合併するようなこともあり希望の方は採血をいたします。
1か所のみの場合は1年以内に90%の方が治癒するといわれています。その他の方は治療に時間がかかることが多いです。再発再燃も多い病気です。
京都駅・丹波橋駅・宇治駅周辺で円形脱毛症にお悩みの方は、お気軽に京都駅から徒歩1分の京都駅前さの皮フ科クリニックへご相談ください。
円形脱毛症の種類
円形脱毛症は、脱毛の度合いによって5つの型に分かれます。
多発型以上進行した場合、治療に時間がかかることが多いです。再発再燃も多い病気です。
京都で円形脱毛症の治療なら、京都駅前さの皮フ科クリニックまでご相談下さい。
単発型
10円玉上の円形のはげが1か所できた状態です。1か所のみの場合は1年以内に90%の方が治癒するといわれています。
多発型
2か所以上が円形に脱毛される症状です。単発型・多発型が最も多くみられます。
全頭型
頭髪のほとんどが脱毛される症状です。
全身型
頭部のまつ毛や眉毛、全身に脱毛が認められる症状です。
蛇行型
多発型から移行することが多いパターンで、側頭部から後頭部が帯状に、蛇行して脱毛範囲が広がってしまう症状です。AGA(男性型脱毛症)と異なり、急激に症状が進行します。
当院で出来る治療方法
実は治療法は他にいろいろとあります。裏を返せば治りにくく特効薬はないと言えます。
初期の脱毛を押さえることは難しく重症や難治例は入院の上、ステロイド大量点滴をするようなこともあります(初発半年以内に限る)。
当院でできない治療は、希望が有れば基幹病院に紹介することとなります。
薬物療法
標準的な治療としては脱毛部位に免疫を抑えるためにステロイド外用をします。 補助的に発毛を促すために液体窒素療法(2週間に一度)、血流を良くする外用剤を併用します。
また抗アレルギー剤や免疫を調整するような内服も希望の方には処方します。
ステロイド局所注射
円形脱毛症の治療ガイドラインでも推奨度B(行う様に勧められる)とされており、改善する期待が高い治療方法です。毛包の近くに免疫を抑えるステロイドを局所注射する治療です。
光線療法
広範囲に広がった場合に適応となる治療です。毛包を攻撃するリンパ細胞を抑える効果を期待します。2020年から健康保険が適応となりました。週に1~2回紫外線を照射する必要があります。
液体窒素療法
広範囲に広がった場合、他の治療で治らない場合に適応となる治療です。液体窒素を脱毛部位にあてることで、わざと凍傷を起こし、毛包を攻撃しているリンパ細胞を表面まで誘導することで発毛を促す治療です。
治療費用
円形脱毛症は健康保険が適応されます。
使用する薬剤や処置によって異なりますが、大多数の方の自己負担額はおおよそ3,000円程度です。
文責:日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 京都駅前さの皮フ科クリニック 院長 佐野 陽平
当院では円形脱毛症の治療に力を入れています。
ご興味があれば円形脱毛症への思いについてもご覧ください。