乾癬とは?
表面に粉が吹き赤く盛り上がった湿疹のようなものがあちこちにできます。一部から全身まで人それぞれです。こすれると同じものができたりします。ひっかくと血が出やすいです。以前は皮膚の新陳代謝が早くなっている病気と言われていました。現在は皮膚の免疫異常という認識となり画期的な注射製剤も重症患者に使用されるようになりました。メタボリックシンドロームと関連があり血管の病気で約6年ほど寿命が縮まる可能性も指摘されています。日本は人口の0.3%程度の人がこの病気になりますが海外では10倍多いようです。今後日本でも増加するといわれています。
京都駅・丹波橋駅・宇治駅周辺で乾癬にお悩みの方は、お気軽に京都駅から徒歩1分の京都駅前さの皮フ科クリニックへご相談ください。
乾癬の治療方法
基本はステロイド外用ですが重症度に合わせて内服薬、光線療法、生物学的製剤(高価な注射薬)となります。まずはしっかり外用するだけでも皮膚の状態はよくなります。かゆくてかいてしまう患者さんのためかゆみ止めを処方することもあります。落ち着いてきた患者さんにはビタミンD軟膏を処方します。効果発現に1ヶ月かかりますが副作用があまりありませんので主に使用したい外用薬となります。塗り薬でなおりにくい場合は光線療法を追加していくといいでしょう。最近アプレミラストという副作用の少ないタイプの内服薬も発売されています。以前の内服薬は免疫抑制剤や奇形の心配のある薬など副作用に注意が必要で時々採血にて確認をする必要もあります。さらに重症や関節の変形の可能性がある関節症性乾癬(関節が痛くなってくる)の患者さんは保険がきくのですが高価な注射剤(生物学的製剤)の使用を考慮します。関節の痛みは手指が多いですが注意が必要なのは腰痛などです。年齢のせいと思っていたら乾癬による関節痛ということもあります。整形外科医もわからないことがあるくらいですのでどこかの関節に痛みがある場合は整形外科で乾癬としてしっかり検査してもらう必要があるでしょう。関節症性乾癬と診断された場合将来骨の変形で困ることになるので注射剤の治療が必要です。通常の治療は落ち着くまでは1,2週に1回程度の受診。状態がよくなったら月に1回の定期受診でもよいでしょう。特殊な治療については連携病院へご紹介いたします。
日常の注意点
メタボリックシンドロームとの関連がいわれています。高血圧、高脂血症など生活習慣と密接に関連がありますのでバランスの良い食事や運動が必要でしょう。こすったり、かいたりなど皮膚に刺激を加えるとさらに皮膚の症状が悪化するのでスキンケアは必要です。お風呂は39度程度として泡で優しく洗う。お風呂上りに保湿をしたりお薬を塗ったりする必要があります。同じところに繰り返すことが多いのでできる場所に副作用の少ないビタミンD軟膏など常に塗り薬をぬる意識が必要です。
よくある質問
いつなおりますか?
基本は慢性で長期にお付き合いいただく病気です。免疫状態が変わるようなときに治る方もいますが予想はできません。
このクリニックでどこまで治療できますか?
保険が効く高価な注射剤(生物学的製剤)は許可制ですので大きな病院(基幹病院)へと紹介となります。その他の内服療法や光線療法(全身型のナローバンド療法、局所型のエキシマ)は当クリニックで可能です。
良い治療がしたいと思いますが値段が気になります。
確かに生物学的製剤は3カ月で100万円もするようなものもあり高額医療の適応になることも多いです。自己負担も保険によりますが数万円するでしょう。内服のなかでお勧めはアプレミラストです。毎日内服すると3割負担で約15000円くらいしますが症状に合わせて休薬が可能です。副作用も胃腸障害くらいで免疫が下がるようなこともありません。10人に一人くらいとても効果があることもあります。
京都 京都駅前 さの皮フ科クリニック 皮膚科・アレルギー科