皮膚疾患治療のup to date

皮膚疾患治療のup to dateという会に出席してきました。

アトピー性皮膚炎と乾癬が話の中心でした。アトピー性皮膚炎ではステロイドの副作用である皮膚萎縮線状(妊娠線のようなもの)は大腿、腰部、下腿に出現しやすく、腋窩にでると副腎抑制が出現している可能性も示唆される。とのことでした。毎回患者さんのチェックをするべきですが、毎回下着姿になってもらう必要があるのでなかなか実行できません。ご協力お願いします。乾癬については脂漏性皮膚炎との鑑別が問題になります。乾癬の場合は被髪部位に多いこと、鱗屑が多いことが特徴です。頭が濡れているときに指の腹で優しくステロイドとビタミンDの配合剤(ドボペット®)などを外用するといいそうです。鱗屑が多いときは親水軟膏で1,2時間パックをすると取れやすくなります。爪にも症状がでますが点状陥凹、爪甲剥離、線状出血、爪甲下過角化、油滴などが特徴です。見落とされがちな点として専門家の整形外科からも体軸正関節炎(生物学的製剤の適応)が単なる腰痛などとして気づかれないことが多いので要注意です。

さの皮フ科クリニック|京都|

2017年6月25日 日曜日