陥入爪(巻き爪)

 巻き爪は足の親指に起きることが多いといわれていますが、手足のどの指でも起こりえる疾患です。原因は、靴による圧迫や深爪などの不適切な爪切りといわれています。爪の周囲の皮膚が痛む、赤く腫れる、出血する、肉が盛り上がってジュクジュクしてくるといった症状がみられます。癖になって繰り返しておられる方も多いのではないでしょうか。

 当院では爪と食い込んだ皮膚の間にコットンを詰め込み皮膚への圧迫を軽減させる「コットンパッキング」という方法で治療しております。爪の形の矯正はできませんが、皮膚への圧迫を取り除くことで痛みが和らぎます。また、細菌感染を起こしている場合は塗り薬を塗ったり、抗生物質の内服をしていただく場合もあります。

巻き爪予防について
 爪を切る際には深爪をしないように「ストレートカット」にすることが重要です。角を切りすぎたり、深爪をすると巻き爪が悪化することがあります。爪の長さの目安は指の先端と同じくらいとなりますので、爪切りの際はご注意ください。
当院では爪切りの指導も行っておりますので、「巻き爪で悩んでいる」「爪の切り方がわからない」「爪が分厚くて切れない」といった方はぜひ一度ご相談ください。

 

参考文献
1) 皮膚科学 看護スキルアップシリーズ③ たった20項目で学べる 皮膚疾患 阿部正敏 学研メディカル秀潤社 2015
2) あたらしい皮膚科学 第3版 清水宏 中山書店 2018

さの皮フ科クリニック|京都|

2020年3月27日 金曜日