最新の帯状疱疹治療の話題

「最新の帯状疱疹治療の話題」という研究会に行ってきました。

当クリニックでも自費となりますが帯状疱疹ワクチンを接種できます。院内にポスターを貼っています。不思議なことに帯状疱疹をした患者さんが興味を持つようです。「先生、帯状疱疹にワクチンなんてあったんですね。やっておけばよかったです。ワクチンを受けたいですがいつ受けたらいいですか?」「この間帯状疱疹になったばかりですので免疫が5年から10年もちますので5年から10年後に希望があればやりますよ。」と答えています。興味がない、またはポスターが目に入らない人は自分は関係ないと他人事なんです。ま、仕方ありませんが・・・。50歳以上からワクチンを推奨されています。50歳以下は1000人中2,3人しか帯状疱疹になりますが50歳以上になると100人に1人なります。80歳になったら3人に1人はもうなっています。宮崎県のデータではここ、数十年で1.5倍となり、世界的にも増えているそうです。原因はわかっていませんが核家族でみずぼうそうの子供と接触しないとか高齢化で免疫が弱っているからなどと言われています。ちなみに白血病など免疫が極端に落ちた患者は発疹すら出ずに原因不明で亡くなり、解剖したら体中がみずぼうそうのウイルスだらけになっていたということもあるそうです。元気な方は風邪程度ですが免疫が弱ったらウイスル性の肺炎など急激に進んだりするので注意が必要です。免疫正常な人の帯状疱疹の患者にMRIを撮影すると53%脳幹などに画像上のウイルス変化がみられるようです。(かぜで頭痛がするのは軽いウイルス性髄膜炎になっているせいです。)神経がウイルスの炎症で腫れて骨の神経の通り道が細い人は顔面神経麻痺になりやすいそうです。免疫が弱い人ほど発症しやすく、神経痛も残りやすいので注意が必要です。おかしいと思ったら受診してください。大切なのは発症が早いほど治療が効果的です。診断がつかなかった場合も変化あればすぐに再受診してください。軽症はよく虫刺されと間違われます。

さの皮フ科クリニック|京都|

2017年10月22日 日曜日