保湿ケア

だんだん朝晩が涼しくなってきました。暑かった夏も遠い過去のように思われます。今年の夏休みはコロナで家族旅行もお預けでした。早く安心した日常生活が送れるように、来年は旅行ができるように願うばかりです。

さて、私達の体を覆ってくれている皮膚ですが、外界の刺激から守るバリア機能、皮膚を一定の状態に保ってくれる働きがあります。そして、皮膚を良い状態に保つために見直されているのがスキンケアです。スキンケアとは、洗浄・保湿・保護を基本として皮膚の正常な機能を良好に保つことを目的とするケアのことで、中でも保湿ケアは、皮膚バリアを補完・維持することによって、皮膚バリア機能低下によってもたらされる皮膚の炎症を予防するとされています。乳児期早期の保湿ケアがアトピー性皮膚炎の発症予防に有効であることも報告されています。

保湿剤は日本皮膚科学会のガイドラインでは、12回外用を推奨されています。朝晩2回が基本となりますが、皮膚の乾燥を感じられたら、サッと塗れるように持ち歩かれるとさらに良いと思います。そして、効果的な保湿のタイミングはお風呂上がり10分以内で、角層への浸透が良く、潤った皮膚の水分の蒸発を抑えられるからだそうです。お試しください。

保湿剤には、軟膏・クリーム・ローション・スプレー剤があります。夏はサッパリした使用感のローション、冬はクリームや軟膏など、季節や体の部位で使い分けるのも良いと思います。

使用量ですが、軟膏・クリームは人差し指の第一関節分、ローションは1円玉1枚分で大人の両手の平の面積に相当します。塗りたい場所に先に点状に置き、擦り込むのではなく、優しく点をつなげるように伸ばして塗ってみてください。以前、塗った後のベタつきが気になって、余分な保湿剤をティッシュなどで押さえ拭きしてますと、おっしゃる方がありました。保湿効果が低下しますので、適量を手に取り外用されることをお勧めします。

これから冬の乾燥の季節に入ってきます。ご自身に合った保湿ケアを見つられて、乾燥による皮膚トラブルを少なくし、健やかな日々をお過ごしいただけたらと思います。

もし皮膚トラブルでお困りの際は当院へお越しいただき、ご相談ください。スタッフ一同心よりお待ちしております。

参考文献

編集企画 こばやし皮膚科クリニック副医院長 小林美和:◆特集/機能からみた外来患者へのスキンケア指導 Derma. :10-17,No.259 20177月号

編著 医療法人社団廣人会札幌皮膚科クリニック 医療法人社団廣人会褥瘡・創傷治療研究所 安倍正敏:たった20項目で学べる外用療法

さの皮フ科クリニック|京都|さの皮フ科スタッフ

2020年9月29日 火曜日