第69回中部支部学術大会

毎度のことですが学会に行くたびにもっと学会に行くべきだと思うくらい知らないことばかりです。 箇条書きしてみようと思います。 ・夢のアトピー治療注射薬(デュピクセント®)も万能ではない。現在日本で一番治療している先生も40名程度の経験とのこと。顔面に湿疹の強い人は治りにくいらしい。重症の6割までは基本治療(塗り薬)でよくなるが4割は重症のままである。確かに重症の人のなかで頑張ってもらっても何をしてもよくできない人は経験します。たまにしか来ない人は特に良くしにくいです。 ・帯状疱疹の新薬(アメナリーフ®)の飲むタイミングのお話。新薬は改良され1日1回7日間内服で治療します。ジェネリックは3回内服タイプで2世代前となります。新薬は高い薬ですのでジェネリックは6割くらいの値段というと希望する方も多いです。新しい薬は作用機序も従来と違ううえ、腎臓への影響も少なく高齢者にも減量せず投与できます・・・。さて、飲むタイミングです。人間には概日リズム(成長ホルモンは夜にでるとか)があります。人間は活動しているときにヘルペスウイルスにかかりやすいそうです。だから朝に内服するとウイルスの増殖を防ぐタイミングとしてはいいそう。しかし初日はできるだけ早くパンでも食べてから内服するといいそうです。ついでですが蕁麻疹が夜でやすいのは日中気が紛れているだけではなく夜になるとヒスタミンや抗原(原因物質)の感受性が高まって反応しやすいそうです。 ・かゆみに対して過敏になっている人はコレステロールが含まれているような親水ワセリンなどがいいそうです。ちなみにステロイド外用はできるだけゆっくりやめたりランクダウンをしていく方がいいです。1年間強いステロイド外用薬を急にやめると66%の人に離脱症状(悪化したり、赤くはれたり)するそうです。離脱症状か単にステロイド外用がなくなったから悪化したのかわからない人は多いです。アドバイスとしてステロイド外用薬がなくなる前には来るようにお伝えしてます。そもそも慢性疾患ですので定期的に来ていただくようにお願いしているのですが・・・。忙しいからこれないと・・・。私はアトピー患者さんが当クリニックに指示通り定期的に通院してアトピー患者に見えないくらいよくなることに喜びを感じています。あとニキビ患者さんも。こまめな通院はやはり大切です。(家でしっかり治療もしていただかないといけませんが)

さの皮フ科クリニック|京都|さの皮フ科クリニック 院長

2018年10月28日 日曜日